2009年03月06日

焼き物は~こうなって~こうなります。

今日はお天気も良く気持ちいいですね~☆
風はマダマダ冷たいですが、日差しはポカポカでチップ(犬)も伸びて寝ていますface02
さて今日の大日窯は釉薬をかけたり修正をしたり、窯に積んだりとバタバタやってますface01
そこで、焼き物がこうなって~こうなるというのをUPしちゃおうかと思います^^
私は有田に住んでいながら、お嫁にくるまで焼き物がどうやって出来るか全然知りませんでした(恥)
ですが焼き物に携わるようになって、焼き物はおくが深いなぁ~とかロクロって見た目簡単そうだけど神業だな~とか。
色々な事を日々感じ勉強させていただいてます^^

焼き物が出来るまで~大日窯嫁の簡単説明^^;
生地を土で作ります。
(生地の作り方も色々あるんですが省略させていただきます^^;ながーくなるので、また次回ご紹介できればと思います。)
生地を乾燥させて柔らかかった土を硬くします^^
(クッキー位の硬さって言うんでしょうか^^)
削って形を整えます!
鉋を使い高速な回転台の上にのせて削るので粉が結構飛びますっicon10削る時は必ずマスクをしないと、たまに口の中がザラザラと…icon11私がどうやら口を開けて削ってるみたいです^^;
集中すると口が開いてるんですよね^^;
水拭きをします!
削った生地を柔らかいスポンジや布で拭いていきます。ここの状態で生地がキレイになっているかチェックしながら丁寧に拭いていきます。拭き終われば数時間置いて水分をとばします(乾燥)
窯に入れて一度素焼きします(900℃)
素焼きすれば、ある程度硬くなるので扱いやすいです^^←私的に^^;
焼き物は~こうなって~こうなります。

絵付け風景です。
絵付けをします。絵付けの前は生地を一度キレイに掃きます。素焼きの後は粉(生地の)が生地についていますicon11そのまま絵付けするとカッサカサでかけないのでキレイに粉を掃い、キレイになった生地に絵付けしますface01
焼き物は~こうなって~こうなります。

↑釉薬をかける前。絵付けの写真の物とチョット違いますがご了承くださいface07
釉薬をかけていきます。
釉薬?!とは焼き物の表面のピッカピカのガラス質にする物です。
コレを素焼きの生地に付ける事によって本焼きした時にキレイな焼き物になるんですよ^^
焼き物は~こうなって~こうなります。

釉薬です。生地に釉薬をかける時は~よく混ぜます!!こんな風に混ぜ混ぜ×②
粉を水に溶かしたものなので、短時間で沈殿し始めちゃうんですicon10
焼き物は~こうなって~こうなります。

釉薬をかける時は~こんな風にスルリ~ッと生地を釉薬の中にくぐらせます!!
私は調子に乗ってスルリ~ッポチャッ!!っと生地を落としてしまうので夫の担当です^^icon11
焼き物は~こうなって~こうなります。

釉薬(大日窯は釉薬も原料から昔ながらに調合して作っています。)をかけ終わった物がコレです!キレイなお化粧をしたみたいに真っ白になります^^
手触りは、サラサラです!少し時間をおいてさらに乾燥させると、もっとサラサラにicon12
サラサラになった生地に最終チェックで修正していくのは私の担当です!!
修正の達人?!っと言ってます^^←私だけ。。水拭きも達人です^^;
窯に積んでいきます。
慎重に慎重に・・!おもーーーい板をのせながら積んでいきます!
焼き物は~こうなって~こうなります。

↑この板が重いicon11「軽量で~割れないで~曲がらない板のあったらよかとに~」っとブチクサ言いながら積んでます^^;
積み終わったら準備完了!!
本焼きです。
(1300℃)で焼いていきます。夫の腕の見せどころです^^
っと言うのは、大日窯の窯は電気窯じゃない手動のガス窯なので一時間ごとに炎をチェックしないといけないんですicon10泊まりこみの作業になりますicon10お疲れ様ですicon11
本焼きが終わり100℃位に窯の中の温度が下がればとりだしますicon12毎回緊張しちゃいます^^;
出来上がり!っと言いたいところですが、上絵がある焼き物はその後上絵付けをしてまた窯に入ります!!
上絵(赤絵)は850℃弱で。上絵によって温度は違うんですが、大日窯の赤絵は無鉛のためこの温度で焼きます。

こうなって~こうなって~焼き物って出来ているんですface01
わたし流で(嫁)サラリとお話ししてみました^^;
もっとおくが深いのですが・・・。

焼き物は~こうなって~こうなります。

本日午後5時に本焼きはじめましたicon10
16時間~17時間で焼成終了ですface01
頑張れ~!っ!
夫が只今焼成中ですっ^^ちょっと様子を見に工場へicon17

さて明日は保育園の餅つき大会ですface01
夫も「オイも行きたかった~!!face03
っとスゴク悔しがってますicon11
代わりに私が美味しくいただいてきますicon06



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Posted by 大日窯  at 22:19 │Comments(10)大日窯

この記事へのコメント
これかなりの大作ですね!!
ブログだけではもったいない、ショップサイトにも載せちゃいましょうよ^^
Posted by ムラカムムラカム at 2009年03月06日 22:23
素敵ですね~。

プロの技。
Posted by emのkim at 2009年03月06日 23:30
最後の写真が窯ですか?

想像してたのとは全然違いました^^;
なんかハイテクな感じがします。
Posted by 暇人 at 2009年03月07日 00:09
ムラカムさんへ

ん~確かにこんなにまとめて撮ったのは・・・(汗)
Posted by 若夫婦 at 2009年03月07日 05:49
emのkimさんへ

ありがとうございます。。
みんなで協力して製作しています。
なかなか手間隙かかりますし、うまくいかない事も(笑)
でも、そこも楽しいんですヾ(o・ω・)ノ゚.
Posted by 若夫婦 at 2009年03月07日 05:54
暇人さんへ

はい。最後の写真が窯(ガス窯)の写真ですよ。。
ハイテク!?
想像されているのは・・・登り窯では!?
Posted by 若夫婦 at 2009年03月07日 05:58
おはようございます
本当に ショップサイトに載せて
広く 日本中のお客様に見てもらったらいいよ~
すばらしいです
手が込んでいます
しかし 大日窯さんは 値段が安いから
元とれますか~?
心配です・・・
Posted by 201号室 at 2009年03月07日 06:45
確かに皆様がおっしゃるように、今回の記事は大作ですね。
窯屋をやっている弊社のホームページにそのままコピーして使わせていただきたいほどです。
それから、登り窯や薪の窯の見た目をご存知の方にとっては、ガス炉や電気炉はハイテクな感じに見えるようですね。昔のおもちゃ、「ゴールドライタン(知りませんか・・・?)」的なゴツゴツ、カクカク感がありますからね。
Posted by 水野キルン at 2009年03月07日 10:40
水野キルンさんへ
確かにいつも簡単な記事なので^^;(笑)

大作なんて・・・お恥ずかしいです^^;
全く焼き物の事を知らない方もこんな感じなんだーっと、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいなぁっと思いUPしました。
あくまで私流なので^^;簡単なんですが^^;

私も昔は窯といえば登り窯が頭の中に浮かんできていた気がします^^
ガス炉や電気炉は窯元などに行かないと目にしないので、窯のイメージは登り窯が強いですよね^^

ゴールドライタン?!
ガンダム??!!
Posted by 若夫婦若夫婦 at 2009年03月09日 13:05
201号室さんへ
本当に日本中の方に大日窯を知ってもらいたいです^^
ここ数年はガス代も上がり大変ですが、多くの皆様に使っていただきたいので頑張ります!
Posted by 若夫婦若夫婦 at 2009年03月09日 13:30
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